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我が家の猫ミニ写真館+コラム
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現在我が家にいるトロ♂。今年の夏で5歳になりました。

toro055_0100811.jpg 夏場は部屋にいないなーと思うと
 自分の部屋(押入れ)か
 トイレのタンクの上で寝ている。

 猫ってこんなに呑気なの?

 と今まで何匹も飼ってきた私が思う。

 私と2人で毎日ラブラブ


******************************************************************************
2005年10月2日 生後2ヶ月位?の時に我が家の一員になった。

 元々前に住んでいたアパートの周りを常にうろうろしていた白黒の野良さんの子供。
8月頃に3匹出産。1号は全身薄い茶トラ、2号は白地に茶トラ柄の♀、3号がトロ♂。
近所の人達がご飯をあげていたせいか、野良にしては人馴れしていた。

toro001.jpg ヨチヨチ歩きの頃、お母さん猫に連れられて良くご飯をねだりに来ていた。
 とは言え、お母さん猫は全然馴れず・・・いつも遠巻きで鳴いていた。
 子供達が走り回れる様になると、いつの間にかお母さん猫は出て来ず・・・
 それまでもお母さん猫は何回も子供を産んでいたけれど
 育った子は殆どいなくて、育て下手なのか野良だと仕方ないのか。

 生後1ヶ月位の時に1号の茶トラ君の姿が見えなくなってしまった。
 カラスにでもやられちゃったのかなぁ・・・
 いつも見かけている子がいないと心配になる。


それからは白茶の♀とトロの2匹はいつも一緒。相変わらずお母さんは単独行動。
たまにウチのニャンの残りご飯をあげていたのもあって、姿を見かけると2匹で寄って来る様になり・・・
次第に毎日私の帰りをアパートの近くで待つ様になる。


当時は今程、外猫にご飯をあげるのは否定されてなかった。今なら野良ニャンを保護して
去勢・避妊して里親探して、というのが当たり前なのかもしれない。
その頃の我が家は経済的にヒジョーに大変な時で、そこまでの余裕などなかった。
野良猫やカラスがゴミ置き場を漁ってしょっちゅう掃除していた私は、ゴミ漁られる位なら常備している
ドライフードをあげた方が良い、とすら思う事も。

お母さん猫との付き合いは長くて、全然懐かないくせにご飯はねだりに来る。時々アパートの前にお礼・・・
獲ったネズミが置いてあって、うひゃー状態(笑)
気持ちは嬉しい。嬉しいんだけど、心臓に悪い。恐る恐る掃除する身にもなって欲しいかも
でも会った時にはお礼を言っておく。
 
rumi001.jpg 白茶♀のルミちゃん。唯一撮れた写真。

 2匹は近所の人達にいっぱいご飯を貰っている様で、
 私は殆どご飯をあげていなかった。
 なのに何故毎日私を待っていたのか・・・

 ともかく猫好き犬好き動物好きの私は、毎日一緒に遊んでいた。
 傍に生えてる猫ジャラシを千切ってはフリフリ、パタパタ(笑)
 仕事から帰った後の数時間、蚊と戦いながら遊び倒し。


ルミちゃんはさすが女の子。すばしっこくてチビのくせに反応早い。真っ先に私に懐いた子でラブリー

それに比べトロは・・・
目の前を猫ジャラシが通り過ぎて一拍置いてからビックリして後ろに飛び退く。
飛び退いた後壁にぶつかってヨロヨロ~。
ウチで産まれた外を知らない完全家猫の歴代の仔猫達でさえ、生後1ヵ月位で
もっと素早かったぞww

実は毎日2匹と遊んでいて、気をつけてはいたのに愛着を持ってしまっていた。
その当時我が家にはモンキチ♂とチョコ♀の2匹の猫がいて、トロとルミちゃんを家族として
迎えようか凄く凄く悩んでいた。経済的に余裕ないまま4匹・・・うーむ。

悩みながら毎日ウチの車の下で私の帰宅を待つ2匹と毎日遊んでいたのに・・・
9月下旬頃、突然ルミちゃんの姿が見えなくなった。
トロ1匹で私を待つ日々・・・ルミちゃん、どうしちゃったのかなぁ・・・まさか・・・と悲しい気持ちになる。
誰かに拾われて、家猫としてニャン生を送る事になっていたらいいんだけど・・・。


トロ1匹になって、やっぱり淋しかったのかな。
朝アパートのドアの前の私の自転車のカゴで寝る様になり、仕事に行く私を見送る。
夕方私の帰宅と同時に車の下から飛び出て来て甘える。
野良なのに、ご飯をあげても見向きもしないで『遊んで遊んで』攻撃。家に入ろうとするとウルウル攻撃。
正直このウルウル攻撃をかわすのが辛くて、ご飯をあげて食べ始めると家の中に入っちゃってた。
なかなかご飯に手をつけなかったのはトロも一緒にいたかったんだよね。

そして10月2日。ルミちゃんがいなくなってから2週間近く経った頃。
その日は雨で凄く寒かった。こんな寒い日に2ヶ月位の仔猫じゃ・・・
いつもの様に帰宅して、雨なのに私を待って飛び出してきたトロと遊んでご飯をあげて・・・
私はトロを見ながら『愛しい』と思ってしまった・・・ついに呼ばれたぁ

でも強制的に捕まえたくはない・・・うーん、トロに決めて貰おう。
いつもの様に家に入らずご飯を食べ終わるのを待ってウルウルしているトロに

『どうする?ウチに来る?ウチの子になる?雨宿りだけでもいいよ?』

とドアを開けたまま聞いてみた。すると・・・
ちょっとの間私を見つめて、悩む事なく玄関から家の中に入って行った。
野良猫なのになんて警戒心のない・・・をーい。

帰宅した我が家の関西人に事情を話し、めでたく我が家の一員になりました。
我が家の関西人も雨で寒いからトロを家に入れてあげようと言おうと思っていた、との事。
ヤツも猫好きで、私より小さい生き物(※人間含)のウルウル攻撃に弱い(笑)

先住者のモンキチ・・・は悟ったヤツなので、今までも仔猫の面倒を見たり、拾って来た子の
面倒を見たりと世話好き、と言うか他を気にしない。
比べて♀のチョコはトロを見た瞬間

『シャーーッ』 ペシペシ!パンチパンチ!

チョコは基本気遣いある優しいヤツなので傷付ける程喧嘩しないし、ただの威嚇・・・
にしても新参者が気に入らないらしい。

トロはと言うと全くお構いナシ、私の膝の上でゴロゴロゴロゴロ。
普通、初めての場所は警戒して色々と調べるモノなのに、一切目を向けずゴロゴロゴロゴロ。
結局寝る時も私の布団の中で一晩中ゴロゴロゴロゴロ。
なんとも珍しいヤツでした。

トイレだけ場所を教えたものの、翌日仕事から帰宅した私はビチャビチャになった座布団を
目にする事になる
すぐに覚えたからいいんですけどね・・・

それでもトロが外に出たがる様なら外に帰そうと思っていた。
が、現在に至るまで、この5年間、見事に一度も外に興味を持った事がない。

当時15歳のモンキチでさえ、隙あらば脱走を、と考えていたと言うのに・・・なんて呑気な猫。
 
******************************************************************************
◆ルミちゃん◆

いなくなるまで名前を付けて呼んだ事はなかった。
何故ルミちゃんなのか。


トロがウチの子になって1ヶ月半近く経った12月のある日、我が家の関西人が

『毎日同じ様な不思議な夢を見るんだよね。いつも同じ女の子が出てくるけど誰だろう』

と言った。詳しく話しを聞いてみると

「4~5歳位のオレンジのワンピースを着た女の子と遊んでいて、

『ゆかりちゃんまだ?』 と聞かれ

『もうすぐ仕事から帰ってくるから一緒に遊ぼうね』 って話しているんだ。

『ご飯何食べたい?』 と聞くと 『お魚!』

いつもウチの駐車場や隣のフェンスの所で遊んでるんだよね~。
名前はルミちゃんって言うんだ。」

との事。2週間位、同じ夢を見ていると言われ・・・

『ねぇ、それっていなくなっちゃったトロの姉妹のあの子じゃ・・・ほら、茶色の部分って

オレンジっぽいし魚食べたいって~』

『・・・・・・・そうかも

以来、夢を見る事がなくなったとの事。
ルミちゃん、一緒に遊んで楽しかったのかな。もっと遊びたかったのかな。待ってたのかな。

私がもう少し早く決断していれば、今頃ルミちゃんも我が家で寛いでいたかもしれない。
夢に出て来た女の子があの仔猫なのかは分からないし、誰かに拾われて
幸せに過ごしているかもしれない。今も元気でいてくれたらいいな。

私は夢の女の子はあの白茶の愛らしい仔猫が会いに来てくれたんだと、名前はルミちゃんだと
勝手に思っている。 
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